インタビュー

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日本整形外科学会認定整形外科専門医・日本リウマチ学会認定リウマチ専門医である院長がお薬選びからこだわっています

手足のむくみや痛みがあれば、エコーを使って関節の状態を詳しくチェック。リウマチと診断が付いたら、生物学的製剤を使って痛みの緩和、関節破壊の抑制を目指します。また、骨粗しょう症には注射薬で対応し、日常生活におけるアドバイスも行っています。

整形外科・リウマチを専門にした理由は?

大学病院に勤務していた頃からリウマチ班に所属しており、外来診療や学会発表をしていくなかで、おのずと専門としていきました。

リウマチ治療を始めたきっかけは?

イギリスで発表された「BeStスタディ」という臨床試験の影響が大きいですね。レミケードという生物学的製剤があるのですが、その治験成果が良いと耳に入ったので、治療に取り入れたいと思いました。

診断にレントゲンだけでなくエコー検査を用いるメリットは?

レントゲンは骨折の有無などを確認できますが、細かな関節の状態はしっかりと診ることはできません。一方、エコーであれば腱鞘炎(けんしょうえん)、筋肉炎、関節炎なども確かめることができます。検査でわかれば、すぐにリウマチの治療が始められるのです。

リウマチ治療について、今後どうなっていってほしいですか?

生物学的製剤を早めに使用すると、関節破壊などを抑制できる可能性が高くなります。なので、もっと生物学的製剤による治療が広まってほしいです。将来的には、ワクチンのように接種できればと思っています。

松井整形外科医院での骨粗しょう症における治療の特徴は?

一般的には内服薬(ビスホスホネート製剤)を使うことが多いですが、当院では注射薬(テリパラチド)を使うようにしています。この注射薬には、骨形成を促進する作用があります。つまり、新しく骨を形成して、骨を強くすることが期待できます。

骨粗しょう症やリウマチになってしまった際の生活の注意点は?

骨粗しょう症であれば、お薬を飲むだけでなく、日光にあたり1日30分の運動が大切になります。また、リウマチの場合はどんどん関節を痛めてしまうので、早めに治療を開始することが重要になります。